リーガ・エスパニョーラは、全部で4つのリーグで構成されています。上のリーグから順に、プリメーラ・ディビシオン (1部リーグ)、セグンダ・ディビシオン (2部リーグ)、セグンダ・ディビシオンB (2部リーグB)、テルセーラ・ディビシオン (3部リーグ)の4つです。シーズン終了後、それぞれのリーグを行き来する昇格や降格があります。
1部リーグは全20チーム、2部リーグは全22チーム、2部リーグBは前80チームとなっています。2部リーグBは、1グループあたり20チームの、4つのグループに分かれてシーズンを戦います。3部リーグは、18グループで各グループに20~22チームでおこなわれます。それだけ、サッカー人口もサッカーファンも多いことが分かります。
それぞれのリーグから下のリーグに降格となる条件をみていきましょう。1部リーグから2部リーグに降格するチームは、シーズン終了後の1部リーグの下位3チームとなっています。また、2部リーグから2部リーグBに後退するチームは、シーズン終了後の2部リーグの下位4チームとなっています。2部リーグBから3部リーグに後退するチームは、シーズン終了後の2部リーグBのグループごとの下位4チームである計16チームと、4つのグループの16位のチーム(4チーム)によるプレイオフをおこない、2チームの後退が決まります。
伝統ある2つのサッカークラブが覇権を争う
リーガ・エスパニョーラが創設された1929年以降、これまで86シーズンのリーグ戦が行われてきました。
記念すべき第1回大会を制したのはバルセロナで、レアルマドリードは準優勝でした。
それ以降、バルセロナは24回も優勝を果たし、直近の2016-17シーズンを制したレアルマドリードに至っては33回も優勝しています。
つまり、リーガ・エスパニョーラが創設されてから約3分の2の確率でバルセロナとレアルマドリードのどちらかが優勝していることになるのです。
また、どちらも歴史と伝統のあるサッカークラブで世界的な人気を誇るため、財力もあることからスター選手を獲得しやすく、現在でもバルセロナにはメッシやネイマール、スアレス、イニエスタ、ラキティッチ、ジェラール・ピケなどが、レアルマドリードにはクリスティアーノ・ロナウドやベンゼマ、トニ・クロース、マルセロ、セルヒオ・ラモスといった世界的にも評価の高いスター選手らが数多く集まっています。
このように選手補強を続けて行くことで、どちらのチームも優れた攻撃力と高い守備力を兼ね備えた世界トップクラスのサッカークラブとしての地位を長年に渡って守り続けているのです。
その結果、近年のプリメーラ・ディビシオンではバルセロナとレアルマドリードの二極化が進むことになり、常にバルセロナとレアルマドリードの間で激しい優勝争いが行われることになったのです。